CMSとは
CMS(Contents Management System)とはコンテンツ・マネジメント・システム(コンテンツ管理システム)です。簡単にいえばHTML、CSS、PHPなどのWebを制作する為に必要な知識がない方でも、ホームページの作成・更新・運営ができるシステムのことです。
ホームページ作成や更新を行うするといった時には、最低でもHTML(HyperText Markup Language)や、CSS(Cascading Style Sheets)などの言語や知識を必要としていました。こういった言語の他に、動的なサイトを制作するためには、PHPやJavaといったプログラムを知っておく必要があり、こういった言語やプログラムの習熟度がサイトの完成度に直結するなど、それが高いハードルとなっていました。
ホームページをCMSで制作しようとするなら、Webの初心者でもブラウザ上で文章や画像を入力するだけで、比較的簡単に制作することも可能です。
簡単なサイトでしたら比較的簡単に制作できますが、ある程度のレベルを満たすためにはデザイン、ノウハウ等が必要になってきます。
たくさんのCMSが発表、発売されまさに百花繚乱です。
CMSには高価格なシステムからオープンソースのフリーウェア(基本機能は原則無料です。)、機能が充実したシステムからベーシック機能がほとんどないものなどが混在しています。
国内だけでも100近く、世界中には4,000以上もあるともいわれています。
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オープンソース型 |
商用型 |
利用料金 |
通常無料 |
有料(一部機能を限定して無料) |
利用方法 |
- サーバーにインストールするタイプ
- サービス提供サイトにアクセスするタイプ
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- サーバーにインストールするタイプ
- 利用者が独自に開発するタイプ
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機能の拡張 |
比較的自由にできる |
自由にできない場合が多い
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セキュリティ |
設定次第で安全 |
設定次第でより安全 |
ドメイン |
- 独自ドメイン使用可能
- サービス提供会社のドメインしか使用できない場合がある
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独自ドメイン使用可能 |
対象者 |
個人~企業で中級者以上 |
企業を中心に初心者以上 |
代表例 |
- WordPress、Drupal、baser CMS、concrete5 など
- WiX、ジンドゥー、weebly など
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CMSの基本機能
CMSの基本的な機能は下記の通りです。
項目 |
基本機能 |
内容 |
サイトの作成や編集 |
デザイン・レイアウト |
- 公式サイトから無料テンプレートなどが利用できます。
- ベンダーからテンプレートが発売されています。
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更新 |
- 文章・テキストや画像(写真・動画)の編集・更新
- プラグインを利用し、お問い合わせフォームや会員管理、その他豊富な機能が利用可能
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履歴管理 |
以前に作成したバージョンに戻り内容を修正できる。 |
サイトの管理 |
管理画面 |
サイトを管理・運営が比較的容易 |
公式サイトとの連携 |
公式サイトと連携し、テンプレートやプラグイン等が利用可能 |
公開管理 |
サイト全体または各ページの公開や非公開の切り替えが容易 |
画像 |
新規・追加、画像の差し替え、トリミング、ページへの画像挿入などが可能 |
機能増強 |
CMSに最初から備わっている機能に加え、公式サイトよりダウンロードやインストールが可能 |
サイト管理 |
複数の管理者でサイトが運営できるよう、権限によって捜査できる範囲を指定できる。 |
ページのアクセスを増やす |
アクセス解析 |
各ページへのアクセス状況などを収集し、数値化することにより、より適格な更新が行える。 |
Googleとの連携 |
Googleとの連携によりアクセス解析やプロモーション機能が強化できる。 |
SNSとの連携 |
SNSボタンとリンク設定が簡単に行え、SNSとの連携強化が図れる。 |
主なCMS
世界中には600以上のCMSがあります(2019年8月現在)。それほどCMS人気ということですが、これだけあるとどれを選べばいいのか…。迷ってしまいます。
そんなあなたのために、サイトの目的別に3つのCMSをご紹介します。
WordPress【シェアNo.1・個人/企業向け】
WordPressはこんな特徴 |
主な目的 |
個人・企業を問わず、小規模サイトから大規模サイトまでサイトを効率良く運営したい方向け |
主な対象 |
- 初心者から上級者まで
- 企業ユーザー(コーポレートサイト)から個人ユーザー(ブログなど)
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特徴 |
- 無料で利用できます。
- HTMLとPHPが分かれば比較的カスタマイズも容易です。
- Web上の39%のサイトがWordPressを使っています。
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おすすめのポイント |
- カスタマイズ可能なデザイン。
- SEOフレンドリー。
- レスポンシブデザインに対応。
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公式サイト |
https://wordpress.com/ja/ |
concrete5【使いやすさとカスタマイズ性を両立】
Concreteはこんな特徴 |
主な目的 |
大企業・大規模サイト向け(エンタープライズ用途に耐える豊富な機能) |
主な対象 |
- 初心者から上級者まで
- 企業ユーザー(コーポレートサイト)
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特徴 |
- プログラミングの知識なしに、誰にでも簡単に、かつ安心してコンテンツの編集ができます。
- プログラマに大きな自由を与える拡張性の高いシステム設計です。
- エンタープライズ用途に耐える豊富な機能が搭載されています。
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おすすめのポイント |
- 機能カスタマイズが自由。
- 20万人以上のユーザーと50万サイト以上のconcrete5製のウェブサイトが登録。
- Webページ上の編集したい部分をクリックするだけで、そのまま編集できる。
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公式サイト |
https://concrete5-japan.org/ |
Drupal(ドルーパル)【中規模?大規模サイトに】
Drupalはこんな特徴 |
主な目的 |
中規模以上のコーポレートサイト・団体サイトを運用される方 |
主な対象 |
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特徴 |
- 一般的なWebサイトでよく利用されるコンテンツ管理機能、新着情報、お問い合わせフォーム、ユーザー管理といったいわゆるCMSの定番ともいえる機能がは標準で装備されています。
- 拡張機能も18,000以上も用意されており、それらを無料で利用することができます。
- コンテンツ管理機能に定評があります。
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おすすめのポイント |
- 中規模?大規模のWebサイト運営向け。
- コンテンツのボリュームや種類が多いWebサイト。
- 複数機能を組み合わせた多機能型Webサイト。
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公式サイト |
http://drupal.jp/ |